転機と変遷、製薬業界の旅
序章:新たな始まり
富山県のある製薬会社に就職した私は、医薬品のプロセス開発に2年間携わりました。独身寮での生活は、月々わずか5000円の家賃で、若く活気に満ちた同世代の社員たちとの交流が深まりました。週末には、食材を持ち寄ってのパーティ、ゲーム大会、バーベキュー、花火と、充実した日々を送りました。
転機:挑戦と失敗
ジェネリック医薬品の開発に携わる中で、途中で先行特許を発見し、開発を中止せざるを得ないという挫折を経験しました。しかし、この期間には海外の展示会にも参加する機会があり、スペインやアメリカを訪れることができました。これらの経験は、私の視野を広げ、後の人生に大きな影響を与えました。
成長:新たな道
入社3年目、人生の新たな章が始まりました。結婚し、独身寮を離れ、新しい家庭を築きました。その後、サプリメントにも用いられる特定の化合物を使用した医薬品開発プロジェクトに携わることになり、研究開発における新たな挑戦が始まりました。
挑戦:研究の日々
高純度品を得るための努力は、魚の餌からの抽出という力技から始まりました。この刺激的な体験は、私にとって仕事を趣味のように楽しむことができる貴重な時期でした。プロジェクトは次第に成長し、小さなチームから多くの専門家が集まるプロジェクトへと発展しました。
終章:転職への道
しかし、プロジェクト開始から6年目には資金の底をつき、解散となりました。その後の数年間、私は新たな挑戦を続けましたが、新薬開発の夢は次第に遠のき、精神的にも苦しむ時期がありました。最終的に転職を決意し、2022年夏に新たな職場へと移りました。新しい職場でも似たような仕事内容でしたが、給料の向上と福利厚生の充実がありました。それでもなお、私はモチベーションの維持に苦しみ、その原因と対策を模索している現在があります。
この旅は、挑戦と失敗、成長と転機を経験し、常に前進しようとする私の姿勢を象徴しています。製薬業界での経験は、私にとってかけがえのない財産であり、今後の人生においても大きな影響を与え続けることでしょう。